介護職員の昨年9月時点の平均給与(賞与なども含む)は、賃上げ目的で介護報酬が上乗せされた施設の職員で月額33万8200円となり、前年同月より1万3960円(4.3%)増えた。厚生労働省が18日、発表した。
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調査は同省が昨年10月、全国の介護事業所1万3801施設に実施。8180施設から回答を得た。
昨年の介護報酬改定では職員の賃金引き上げのために報酬を増額。昇給の仕組みなどを整えた施設が賃上げ目的の報酬加算の対象となった。こうした施設(回答施設の95.5%)に勤める常勤職員の昨年9月時点の平均給与は月額33万8200円で、前年同月を4.3%上回った。賞与などの一時金を除いた基本給でみると、月額25万3810円で、同1万1130円(4.6%)増となった。同省によると、別の調査では2024年6月の全産業の平均月額給与は38万6千円(賞与込み、役職者を除く)。新しい加算額が反映される前ではあるが、同時点の介護職員は30万3千円で、8万円程度低かった。
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